イタリア人とふぐ 1

castello_osaka

さて、土日と大阪に滞在していたイタリア人2人は、30代前半の、体のおっきい、少々いかつい、健康そうな男子です。

が、その容貌から受ける印象とは裏腹に、小さいことにビビって、なかなか知らない食べ物に口をつけようとしません。

それでも、日本に来るにあたって色々勉強はしてきたらしく、日本食についての質問は結構受けました。会って30分も経たないうちに、まず出た話題が「ふぐ」。イタリア語では pesce palla (pesceは魚、pallaは球です)と言うそうです。

興味はとてもあるようなのですが、毒があるので怖いらしく、2人でふぐについてブツブツ話し合いをしています。そこで、「私はこれまで100回は(大げさ)ふぐを食べたけど、まだ生きてるよ^^」と話すと、2人とも、えらく神妙な顔で聞いています。

冗談で怖がっているのかと思っていたら、どうも本気っぽいです。「ふぐって卵巣かなんかに毒があるんだったかな〜??」と、曖昧な知識で説明をしていると、2人のうちのひとりが「オスは……に、メスは……に毒を持っているんだ!(……は何を言ったのかイタリア語がわかりませんでした)」と、きっぱりとした口調で教えてくれました。

(えらい、こいつら勉強して来たと見える)

ともかく、フグを調理する免許を持った人がさばくし、お店も食中毒を出してしまったら営業停止になるし、などと説明を続けていると、だんだん納得して来たらしく、2人とも「食べてみようかな〜」と、態度を軟化させてきたので、すかさず「でも、もし君らが運が悪かったら…」と言うと、本当に真剣に「そんなこと言うなよ〜」と眉間にしわを寄せて叫んでいました。

冗談が通じないほど彼らはビビっているということが、その時わかりました。

2日間に渡ってふぐ話しはしつこく続き、結局拒否を続けるひとりの意志を尊重し、2日目の晩ご飯はお好み焼きに行くことになりました。それを聞いて、「命拾いした」と喜ぶ横で、食べたがっていたひとりは残念そうに「じゃあ東京で食べるしかないかな…」。ふぐは、東京と大阪とでは、大阪で食べる方が店も見つけやすいし、全然楽だと思うので、それを伝えると、今度は本当にガッカリした顔でシュンとなって黙ってしまいました。

つづく

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大阪案内 神社とお城

sumiyosi

イタリア人たちが、すごく早めに宿に着いてくれて、時間があるので、ちょいと郊外になりますが、住吉大社に案内しました。
住吉大社の山ほどある灯籠に興味を持っていました。

ついでに安藤忠雄の住吉の長屋にも案内しました。
打ち放しの壁を見てひとりが「これはまだ建設中だよね」と言っていました。
日本では結構昔からおなじみの打ち放しですが、イタリアではまだ珍しいのですね。