南イタリアの大雪(つづき)

バジリカータのオリーブ農家からは、日常が戻ったとの連絡が来ていて、やれやれという感じです。

ようやく、本当にようやく、オリーブオイルも出荷の準備が整って来るのではないかと思います^^

写真はマッシモさんの畑があるポマリコの町です。
真ん中の建物はこの町で一番大きな教会です。

2012:2 ポマリコ

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パンのスタンプ(印)

昔、マテーラにパン屋がまだなかった頃、パンは各家庭で作っていました。

でも、焼くのは村にいくつもあった共同の薪窯でです。

家で作ったパン生地を持って来て、1週間分のパンを焼きます。

大きな窯で一度にたくさん焼くので、どのパンがどの家のものか、わからなくなってしまいます。

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(薪窯の中に並ぶパンです)

そこで、当時は目印のためにパンに印を押していました。

名字の頭文字等を木に彫った印を、各家庭が持っていたそうです。

そしてこれがパンの印です。

持ち手は伝統的なにわとりのデザインです。

頭文字の代わりに、オリジナルで、オリーブの実と葉っぱを彫ってもらいました。

パンのスタンプ

一度、この印を押した、うちのパンを焼いてみたいものです。



マテーラで受け継がれる日本の伝統?

マテーラの友だち夫婦の高校生の息子さんは、今年の春頃に日本に1ヶ月程度の留学を考えていたらしいのですが、地震で取りやめたそうです。

もう何年も「道場」に通って修行を積んでいるらしく、本場で一度習ってみたいという気持ちからだったようです。

一体何の修行をしてるのかな?空手かな?柔道かな?と思って尋ねてみると、答えは「NINJUTSU」。

NINJUTSUと聞いて、うんうん考えても、浮かんで来る漢字は「忍術」しかありません。
まさかな?!とは思いつつ、毎日少しずつ毒をなめて、耐性を作ってるのか?とか、成長する植物の上を毎日飛び越えることで、ジャンプ力をつけていっているのか?とか、分身の術、火遁の術、水遁の術などの修行を行っているのか?とか聞いてみました。

そういうことはないようでしたが(ホッ)、水の上を歩くというのはしたことがあるとかで、まだ小さい、体重の軽い子どもが成功したとかしないとか。

それではここで言う忍術というのは何を指すのか、どんな術を学んでいるのかというと、どうも、柔道やら、空手やら、色んなことを少しずつ習っていっているようです。

日本に戻って来てから、何となく調べてみました。
そして、こんな動画を発見。
マテーラ県のモンタルバーノ・イオニコという海沿いの町の道場らしいです。

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サッシのゴミ収集

マテーラの洞窟住居のサッシは、ほとんどの道が車両進入禁止です。というか、狭い路地と階段ばかりなので、車が通れません。

そうするとゴミの収集はどうなるかと言うと、「人力」です。

こんな風にプラスティックのカゴを引っ張って、がたがたずるずると大きな音をさせながら、各家の前に出されたゴミを回収して行きます。

サッシのゴミ収集

奇跡の丘

このまえ、イタリア文化会館の図書館でイタリアの映画監督パゾリーニの映画のDVDを借りました。

題名は「奇跡の丘」。50年近く前の映画です。

撮影されたのがマテーラのサッシだと聞いていたので、いつかは見たいと思っていた映画です。

パゾリーニ

これはマテーラで買った、ポストカードです。
この映画の撮影中のひとときでしょうか、右が監督のパゾリーニで左が主役です。

サッシ内だけでなく、バジリカータ州やカラブリア州などでも色々ロケが行われたようで、知った景色も時々出て来るので、映画の内容はそっちのけで、背景ばかり気にしているうちに、最後まで見終わってしまいました。

ちなみにロケが行われたのは、バリーレ、カステル・Lagopesole、ジノーザ、Cutro、レ・カステッラ、マテーラ、マッサーフラ、ジョイア・デル・コッレという、バジリカータ、プーリア、カラーブリアの町や村だそうです。

機会があったら見てみて下さい。
イタリア語ですが、ようつべで全編見れるようです。

キツネとオリーブ

マテーラとフェッランディーナというイタリア国鉄の駅のある場所は車で30分くらいです。
オリーブ農家も多いので、マテーラに来る度にしょっちゅうその辺りをウロウロしています。

 

今年、その地域や、もう少し山の方を車で走っていてよく見るのが、キツネの交通事故です。今までこんなに見たことはありません。
山や森に餌が不足して、行動範囲を広げているのでしょうか。

そう言えば、今年はオリーブの収量がとても低いです。
搾油所も暇だそうです。
昨日ポマリコという村の搾油所の前を通ったら、 もう仕事が終っていました。
とても早いような気がします。

ニエンテ・パウーラ

niente_paura

マテーラには映画館が2つか3つあると思うのですが、それとは別に毎週木曜日にマイナーめの映画が上映されます。
11月18日は「ニエンテ・パウーラ」という映画が上映されました。

イタリアの1970〜1980以降に起こった大きな事件の記録フィルム、それらに何らかの形でかかわった人々のインタビュー、などで構成されたドキュメンタリーの映画ですが、映画を見た直後や、その翌日に、その映画のどこが良かったかを話す友人らの話しを聞いているのがおもしろかったです。

正直、何を話しているのかよくわからないので、全くストーリーにはついて行けてないのですが、記録フィルムの部分などとても興味深いものが多かったです。

マフィアによって暗殺された人の葬儀で弔辞を読むひとりの犠牲者の妻の回りには、ものすごい数の群衆が見られました。
こんなにたくさんの一般の人(たぶん)が犠牲になった人の死を悼んでるのに、マフィアは健在だというのが、なんだか不思議に感じられました。

予告編です。

niente paura = no fear